Matsui Yuki
松井優希
Biography
気がつくと、小学校から高校時代まではずっと運動部ばかりに打ち込んでいました。空手、バドミントン、そして陸上。そのときはそれなりに必死に汗を流していたはずでした。
しかし、部活を引退した瞬間に手元に残ったのが「記録」というただの数字だけだったことに、どこか空虚な違和感を覚えたのです。 そこに至るまでの日々の積み重ねや、グラウンドの匂い。そうした一番大切だったはずのプロセスは、記憶の中で少しずつ薄れていってしまう。
数字だけでは割り切ることのできない、あの名もない時間をどうにかしてすくい取れないだろうか。
それが、わたしがカメラに興味を持った最初のきっかけです。
2019年に大学へ入学して間もなく、世界はコロナ禍という大きな変化を迎えました。 誰もがデジタルの画面の中でスマートに繋がり合おうとするほど 逆に人との「温もり」や「生々しい部分」がどんどん削ぎ落とされ、すべてが記号のように整理され選別されていくことに、言葉にできない寂しさを感じていました。
だからこそ、わたしはシャッターを切り始めたのだと思います。 触れたときに温度を感じられるような、確かな手触り。それを写真を通じていまも探し続けています。
Exhibitions
- 2023年3月 アトリエこそこそ展「Texture」 / DESIGN FESTA GALLERY HARAJUKU
- 2023年4月 フォクトレンダー展「人間」 / CO-CO PHOTO SALON
- 2024年3月 アトリエこそこそ展「青春」 / DESIGN FESTA GALLERY HARAJUKU